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Selmer USA 162/164 (OMEGA) Saxophone

omega0

ジャズやフュージョン等向けに特化させて生産された最後のアメリカ製プロサックスで1982年~1987年まで製造されていたSelmer USA社の 162(アルト) と 164(テナー) というサックスです。(OMEGAと呼ばれるこのモデルのシリアルナンバーは820000~8246xxです。これ以降(1988年頃から)はAS-100/TS-100というミドルクラスのモデルになります。これらを混同して売られてたりしますがあくまでも違うモデルです。

スチューデントモデルのBUNDY
スチューデント~ミドルクラスのSIGNET
の初めて且最後の上位機種・プロモデルとなるSelmer USA社オリジナルのプロホーンです。(なので、H.Selmer社やその製品とは一切関係ありません。

ローズゴールドラッカー(濃い飴色)仕上げでアルトとテナーのみがありました(量産に入る直前の最初期にプロトタイプ的にシルバープレートされた物が一台ありました)。
これらがOMEGA(オメガ)という愛称で呼ばれているモデルです。(所謂 アメセル ではありません)

一時期、いや、今でもまだ結構いる様ですが、AS-110というモデルや90年代に入ってから台湾で製造された Ω(MG-288) というモデルがあり、これと混同して162/164を入門クラスの安サックスと勘違いしている人が多く、たまに激安で売られている事がありますが全くの別物です。こちらは"OMEGA"で台湾製のものは "Ω/OMEGA" です(AS-110までアメリカで作られていた見方が強いですが、もしかしたら台湾のメーカーでテスト生産されたものかもしれないという話もありますが、これは不確かな情報です)。
プロやショップの人でさえこのオリジナルオメガの事を知らない人は多く、狭い知識の中でスチューデントモデルと堂々と言ってしまう人がおりますのでご注意下さい(というより、そういう売り物があったらラッキーです)。
ちなみに、AS-110の後期は更にコストダウンで設計も変わり簡素化されて行き、モデル名はこのままでも後の台湾製のΩと同じ物があります。


アルトの162は最初に1982年に開発・販売され、甘くダークなサウンドでMk6Jr.という別の愛称?が最近アメリカで付けられています。確かに Mk6の様なサウンドでもありますがピッチの安定性やパワー等トータルバランスとしてはMk6よりも明らかに進んでます。
テナーの164は1984年から販売され(ナンバーは8215xxから)こちらもやはりダークサウンドでパワーのあるものです。162とは多少サウンドの性格は違い、芯のある力強さがありキー操作のフィット感は数あるサックスの中でもトップクラスです。

後述してありますが、先に端折って書いておきます。
オメガは アメセル ではありません。アメセルMk6等を作っていた人が集められてMk6を目指して設計・製造されたという話も嘘です。当時の音楽シーンでMk6やMk7では足りなくなった部分、SA80では方向性が違うという事でSelmerUSAが求める楽器として設計・製造されたもので、アメリカンサックスの最後の進化系と言えます。
良い楽器過ぎたからフラセルから圧力で製造を中止させられたという話も大嘘です。82~83年の約1年間だけ製造されたというのも間違いです。Wiki. に書かれているオメガに関する事は根本的に間違っております。売るにはWiki.を紹介した方が値を吊り上げられそうなのでよく使われてたりしますがそこは冷静に、、


80年代、SelmerUSAではフランスセルマー製のSA80等の販売と、スチューデントモデルのBUNDYやSIGNETといったサックスの生産・販売をしていました。
これらBUNDY/SIGNETの製造は元々は1963年に買収したBuescherによって行われており、Hセルマー製のサックスとは次元の異なるスチューデントモデルでした。(同様に、買収された直後からのBuescherネームの物も)
ところが1981年(販売開始は1982年から)にスチューデントモデルではなく、Hセルマーの機種と同格(以上を目指したのでしょう)のプロモデルを SelmerUSA(元Buescher)で開発・販売を始めました。結局H.Selmerの楽器を改造的に作る(所謂アメセル)のでは安定性の欠落や限界があるのでこの日本でアメセルと呼ばれる物を作るのを止め、一からアメセルの様な制約に縛られないプロをターゲットにしたサックスを設計したわけですね、、
(この時代SelmerUSAに居たサックスを設計できる人は元Buescherで最後に400TopHat&Caneを設計した人達だと思われます)
そのサックスが 162(アルト 1982年から販売) 164(テナー 1984年から販売) というモデルでSelmerUSAではこれをプロモデルとして通称 OMEGA と呼ばれていました(但しこれはメーカーの正式なモデル名としてOMEGAと呼んでいたのではなく、愛称の様なものです)。
実際、このモデルナンバーのつけ方はBuescher時代に140や141、AristcratのシリーズIIIのテナーが156と付いていた様に Buescher時代の名残りの様なものと推測されます。

よくオメガをアメリカで設計から製造まで行われた唯一のモデル みたいな事を言われていますがそれは嘘です。既にBundy/Signet等を生産していました。他のメーカー・ブランドでもよくある事ですが、オメガに関してのチマタにある噂は”アメセル”というブランドに繋げて値を吊り上げるためのものです。

繰り返しますがオメガは所謂アメセルではありません。日本ではアメセルという呼び方がありますが、基本的にはH.Selmerの部品をアメリカ国内で組み立てたものをさす愛称でしたが、いつのまにかSelmerUSA=アメセルとなっている様です。しかし、オメガをアメセルと呼ぶのならBundyや Signetといったスチューデントモデルも”アメセル”と呼ばなければなりません。
もしオメガをアメセルと呼ぶのならBundyやSignetもアメセルと呼んでください。
オメガは”アメセル”などというブランド名に縋らずともとてもイイ楽器です。私個人の思いではアメセルと呼ばれる方が心外です。

当初の162/164をオリジナルオメガとし、この頃は年間の生産数が数百本という少数生産をBundy-II等のラインの傍らで行っていた様です。
1984年から販売される事となる164テナーはやはり最初期のナンバーが8215xxからとなっています。

このオメガと呼ばれたモデルのシリアルナンバーは820xxx~824xxx(後半)で1982~1987年頃まで約2000本程製造されました (SelmerUSAの1986~87年のカタログにはまだ162/164のモデル名でプロモデルとして掲載、1988年にはAS/TSモデルに変更)。このシリアルの範囲内で同時にBUNDY-IIも製造されていたのでシリアルがそのままオメガの数にはあてはまりません。調査を始めた当初はオメガ専用に820xxx-83xxxxを確保していたと思っていましたが、後にBUNDY-IIでこの範囲のシリアルの物があった為判明しました、、
823xxx後半辺りから8246xxまではグレーゾーン的に162/164とAS/TSが混ざった状態になっています。(もう少し先の825xxxまでグレーゾーンと言えます)

割合としては アルト7 : テナー3 程の様です。

eBayでアメリカからの出品で、アメリカでもオメガの事がよく判っていない人が多く、AS/TSモデルを162/164として出していたりしていますが、あれらは間違いです。

テナーの164は最初期~中期まではシンプルなライン彫刻があるだけでしたが、中~後期(8231xx前後)頃から一部の範囲で少数アメセルで行われていた様な花の彫刻が入ります。
しかし、16*シリーズのオリジナルオメガには共通の彫刻がされています。グレーゾーンの頃には16*と*Sモデルの両方の彫刻が混ざっています。

この後にコストダウンしたミドルクラスのモデルとしてAS100/TS100というモデルに変更され90年近くまで製造されました。(彫刻はMk6等にあやかる為のアメセルをコピーした感じのものになります)

823xxx後半~825xxx前半の間はグレーゾーンで、作りの上では162/164とAS100/TS100とが混在しています。モデルとしては特に8246xx~はAS /TSになっています。
AS/TSモデルになるとメカニズムの一部で簡略化やキー・キーポストに設計変更があり、823xxx~になると16*のオリジナルオメガ含めて作りが雑になってきます。
(83台の最後になると更にコストダウンの為か彫刻がシンプルな162/164時代のものに戻ります)

AS/TSモデルになると年間生産数が数千本と極端に多くなり作りは雑になってきます。これは古い設計のBundyやSignetが台湾メーカーの技術が高まり、スチューデントモデルの自社生産の意味も無くなってきた事でAS/TSの量産を優先させた為、自社開発した162/164をベースに細かいコストダウンをして生産効率を上げスチューデントモデルと元のプロモデルの中間にシフトダウンしました。しかし時代的に台湾メーカーの急激な品質アップ・台頭により、世界中のメーカーが台湾へと工場やOEM先を変更する時期と重なりAS/TSも短命に終わりました。(オリジナルオメガと合わせても数千本、多くても1万本弱程)
しかし、AS/TSシリーズはあまりにも短期間に数多く作りすぎ、その上非常に高いプライスをつけていたために殆どが在庫として残ってしまい、かなり後までショップで新品が売られていました。今でも多くの新品同様のAS/TSが出てきます。
実際の物をみると、オリジナルオメガである162/164でも後期辺りから作りは雑になってきます。本来不良パーツとして除外される様な状態のものでも製品に組み込まれていたりキーポスト類・キー類の位置が雑だったりと、、しかしサウンドは太く芯のある甘くもダークなイイものを維持しています。後期のものでも一旦ちゃんとした所でのリペアが行われればOKです。

162/164の時代には基本的にアメリカ国内の一部のプロショップで販売され、店頭在庫も少なく注文するケースも多かった様ですが、AS/TS時代になると短期間に多く作りすぎた為にアメリカ以外にも少ないながらも輸出した様です。
162も164も最初期の頃の個体にはプロトタイプ的な物が存在します。中期頃までは個々を丁寧に調整し組み立てられており、いかにもアメリカ的な手作業な感じが残っています。


最近は82x~83xの全てをオメガと呼ぶ風潮が生まれてきてしまった為、162/164の特に初期の頃820~823前半辺りをオリジナルオメガ (Original Omega)と呼ぶ様にしてます。ローズゴールドラッカーが16xシリーズでクリアーなイエローがAS/TSシリーズとなります、他サムフックがプラスチックになています。オメガである162/164はしっかりしたブラス製です)

基本設計は16xとAS/TSは同じでAS/TSでは組み立て品質にバラつきが多くあるだけなので、ちゃんとしたリペアや組み立て直しをすれば16xと同等以上になります。(16xでも何でも、リペアが少しでも悪ければ駄目楽器になりますから、、楽器の良し悪しはモデルではなく調整の追い込みの度合いで決まります)

162の最初期の820000~820100付近までの個体はプロトタイプ的なもので製造工程や楽器そのものの作りも色々な試行錯誤のある物になってます。
8215xx辺りから製造され始めた164テナーの極最初の数本でプロトタイプというよりサンプル的なモデルが単品で作られていたりもします。一台一台手作業で調整しながら組み上げており、162/164時代のプロモデルとしての意気込みを感じます、、

作りには細かい変更があり、最初期のプロトタイプ期は別として、オメガの目立つ所としてはHigh-F#のキーが楕円形のパールになっているのですが、最初期~8216xx付近までのモデルは(最初期のテナーも含めて)金属(真鍮)の角のとれた長方形になっています(SA80等と同じデザイン)。(但し、実際に確認した個体では8217xx~8218xxの間の物が無く、8216xxで金属、8219xxで楕円パールになっていました)

もっとも、、16xとAS/TSとの見分け方は基本的にベルのSelmerの文字の周辺の彫刻で出来ます。
omega001
Selmerの文字を囲うようにこの彫刻があるのは確実にオリジナルオメガの162/164です。
ベルの他の部分には時期によって花の彫刻があったり無かったりします。



繰り返しになりますが、チマタで噂?のフランスセルマーの圧力で製造を中止に追い込まれた というのは嘘です。1982年の1~2年間だけ製造されたというのも嘘です。上記の通り生産は続いていたのです。
Wikipediaに書かれている事は間違いです。同様にそれを元にした商売口上も・・
Mk6等を製作していたアメセルの職人が集められて作った という話も同様です。アメセルのMk6等を作っていた技術者が云々というのも嘘です。

ネットに出回っているシリアルナンバーのデータは大体出所は同じでそれをちょこっと書き換えたりしてさもオリジナルなデータの様に見せかけて広まってるだけなのですが、これらデータは"SAX&BRASS BOOK"や他幾つかをまとめた様なものです。そのデータではBuescher/Bundyのデータが1983年までしか載っていない事とシリアルナンバーが82xxxx~83xxxxとなっているのでこの頭の二桁が製造年だと勘違いした事、にそれに便乗して1982~1983年のわずか一年間だけ~ などというようなホラ話が生まれてしまったのでしょう、、
(まぁ、その個体のサウンドに惚れたのなら何処のメーカーのいつの時代の何のモデルでも関係ないんですけどね、、)
何故頭の二桁を製造年と勘違いしたかの理由として考えられるのは、H.Selmerの事は知っててもSelmerUSAの事をよく知らない人がオメガの 820000~というシリアルナンバーがH.Selmerのものではあまりにも一致しない為、特別なナンバーを使ったと思い込んだのが原因かもしれません。
何のことはありません。あくまでもオメガはSelmerUSAの製品なのでBuescher時代から続くSelmerUSAのシリアルナンバーとしては何の問題もなく続いているものなのです、、

シリアルナンバーだけでなく設計・作り自体にもブッシャーの直系と思われる痕跡が実際に楽器の各部に見受けられます。
チマタではマーク6のコピーを目指したようなモデルと言われていますが、このオメガはBuescherの設計者が最後に設計・製造した最後の Buescherとも言える物で、Buescher400T&CとMk6が融合した様なモデルで、最後のアメリカ純血のプロモデルサックスだと思います。マーク6のコピーであれば近年の中国・台湾製やヤマハの物の方がそれに該当するでしょう。(正確にはそれらはSA80-IIやIIIのコピーですけど)
超有名かつ人気のマークシックスになぞりたい気持ちはあるかもしれませんが162/164オメガは系譜的に Conn 6M/10M , Buescher 400TH&C , King Super20 等に続くアメリカ製サックスのトップラインで最後の物と言えるでしょう。(前者はヴィンテージとして一番有名・人気ですが、逆にオメガはあまりにも数が少ない事と事実上アメリカ製プロサックスメーカーの絶滅後に復活したモデルであった事、スチューデントモデルと紛らわしい事等から殆ど知られていません)
写真等ではその区別が殆どつきにくい事もありMk6から162/164に楽器を変更していながらその事に気づかれていなかった という事例もある様で、結構アメリカではプロには浸透しつつあった様です。しかし時代の激変もあって短命に終わりました。
唯一アップ気味の写真で判るネックもボディーは162/164でネックはMK6にしている人も多く、余計に混同を招いております。しかし、オメガのネックはこれだからこそという個性のあるとてもイイネックです。私はMk6のボディーにオメガのネックを使うことはあっても162/164にMk6のネックを使う事はしないでしょう、、(あくまでも好みの問題)

所謂アメセルのMk6と根本的に違うのは、アメセルのそれはH.Selmerの楽器をジャズ等に向く様に組み立てたのに対し、162/164は楽器そのものの設計からジャズ・フュージョン・ロック等に向けて作られている点です、、実際、性質の違うジャンル用にある意味騙し騙し組み立てられた為に個体差が大きく不安定になってしまったMk6(アメセル)とは違い162/164はMk6の様な個体差があまりなく安定しています。

164テナーの開発にはSanty Runyon氏(今はマウスピース等のメーカーとして知られる)やBoots Randolph氏等の大御所さんが関係していたらしく、Runyon氏は自分のスクール?で使っていたり、Randolph氏は晩年164を使用していました。



音色は今の楽器よりもダーク系で一般的な感覚ではジャズ等に向いているかもしれませんが、芯があり(といってもカリカリしたものではなく角の取れたウェット感のある)、フュージョンやロックにも向くと思われます。(162はジャズ、164はジャズ・フュージョン・ロック)
確かに吹き込まれたMk6等にある甘みも併せ持っており、奏者に柔軟性のある技量があれば幅広く音色を吹き分けられる楽器だと思います。

勿論、どんな音色のものを何に使おうがそれは表現者の自由です。固定観念で縛られる方がおかしいでしょう、、



オメガのネックは他の物に交換する必要のない良い物です。というよりも、このネックこそオメガのサウンドの重要なパーツでわざわざ他の物に換えるのはあまり意味ないでしょう(特にテナーの164は)。そういった使い方をするなら最近の台湾製のセルマーコピーにセルマーのネック等を合わせた方が確実にいいです。


管体、全体の作りとしては アメリカ製だなぁ~ という物で、フランス・セルマーの物とは違う作りです。これをMk6のコピーと呼ぶには無理がありすぎます。物・パーツの作りとしてはMk6の方が断然良いです。
コピーと言うのなら台湾や中国製の物の方がよっぽど完成度が高いです。Mk6が欲しいけど高いから という理由で代わりを探すのであれば台湾製のボディーにMk6のネックを合わせた方がいいでしょう、、

チマタで噂になっている Mk6に関わったアメセルの職人が作った 的な話には無理があり、サックスの設計・製造にBuescher時代の Aristocrat等の蓄積があってのOMEGAです。それらが無ければいきなりこの様な名器が生まれるわけがありません。アメセルMK6等に関わった人はあくまでも 職人ではなく組み立て工員 ですのでサックスの設計なんて出来ません。
そして製造も所謂アメセルとは違いBundy等を製造していたBuescher工場でした。
繰り返しますが、アメセルを組み立てていた人達が集められてその面子が設計から製造までやっていたかの様な話は真っ赤な嘘と言えます、、
実際、オメガにはアメセルで色々行われていた様な事は採用されていません(せいぜいオクターブ連結の防振の為のちょっとした細工だけ、これも後の AS/TSではコストダウンで省かれます)。完全にH.Selmerのパーツを組み立てていた部門とは関係のない設計・作りになっています。
アメセルとは違い、楽器そのものの根本から目指した用途向けに設計されている為、アメセルに特徴的にあったチューニングを必要としなくなった という事です。
つまり、アメセルはジャズ用途とする為にH.Selmerの楽器に極端な事をしなければならなかった という無理な面があったわけです、、


オメガのベルのカーリング(縁輪)内部には鉄芯が入っていますが、これは400TCのベルにウェイトを付けていた思想から来ているのでしょうか、、? 通常の管楽器の縁輪には芯無しや細い真鍮線を入れて作られてます。
Buescher400THC
bu400-0-1.jpg

OMEGA(164)
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U字管の補強?もBuescher時代のものが復活しています。
1963年にSelmerUSAに買収されてから数年間一部BUNDYやBuescherブランドの機種でこのパーツが使われていましたが、在庫が切れてからか、ラインが変わってからはこの補強はやはりコストダウンの為消えました、、
(Bundyよりも上クラスのSignetでしばらく使われます)
Buescher400THC
bu400-0-2.jpg

OMEGA(164)
bu400omega-0-2.jpg

目立つ所ではこの二つですが、わざわざこんなコストのかかる事をしたのは関わった元Buescherのサックス設計者の意地でしょうか、、、
SelmerUSAがBuescherを吸収して暫くはBuescher時代の工場セットで製造していたのでそこで製造されていたBUNDYでもU字管補強も同種のものが使われていました。後にもっとコストダウンする事になり工場自体かなり変わってしまった様ですね、、



尚、ごちゃ混ぜにされてこの162/164オメガの後継モデルのAS100/TS100もオメガと呼んで売られていたり、AS/TSを162/164としていたり、その逆もあったりしますが、本来オメガという愛称がつけられていたのは繰り返しになりますが、820000~824xxx付近までの 162/164モデルです。162/164はプロモデルでAS100/TS100は事実上ミドルクラスのモデルでSelmerUSAでも年間生産数を一気に増やしていました。
(しかし、プロモデルだのミドルだのスチューデントだのと勝手に決め付ける事は実に奇妙ですね、、)
アルトだけAS110というモデルがありますが、AS100以上に音色も作りも162オメガとは違う完全に別モデルになります、、 二番管にまで彫刻がありますが、これは全体のコストダウンを見た目で補おうとしてゴージャスに見せかけるためのものといえるでしょう。彫りのレベルとしてはかなりチープな彫刻です。AS110はシリアルナンバーがオメガやAS100と繋がっているというだけでもはや別物です。このAS110にも実は前期・後期モデルがあり、前期はAS100を母体とし、後期AS110は後にOMEGAという刻印をベルにつけて売り出されるMG-288と同じです。ところが、MG-288でも前期AS110と同じ作りの物も存在します。

しかし、使用者にとってはオメガだの何だのといった事は大して意味のある事ではなく、その楽器の音色・性質が自分にあっているかどうか が一番重要な事だと思います。


始めに書きましたが、これらオリジナルオメガと台湾製のΩとは全くの別物でサウンドも明らかにオリジナルオメガは良い物であるにもかかわらず安サックスと誤解する人がいる という事は、いかに自分の耳・感性に自信がもてず、個々の楽器のサウンドではなく世間の評判に耳を傾けて物の評価をしてる人が多いか という事の表れでもあります。他人の評価に耳を傾けるのではなく楽器の音色に自分が耳を傾けて自分の感性で評価しましょう、、、
これは世間で名器とされる楽器です。だからきっと音色もイイんです。といって自分の楽器を扱ってる なんていうのはあまりにも情けないですから、、
しかも、楽器がもつ固有の音色はあくまでも一要素に過ぎず、最終的に発せられるサウンドは奏者次第です。
ですから、人によっては162/164よりもAS/TSの方がイイ、台湾製のΩの方がイイ、やっぱりMk6の方がイイ、中国・台湾製の格安サックスの方がイイ 等々 千差万別な答えがあって当然なのです、、
とかく日本人は自分一人が孤立すると不安になり、 周りと一緒 を好む国民性を持ちますけど、、

尚、この情報はアメリカのプロショップの人、当時実際に購入した人(アメリカのショップで購入したアメリカ人)からの情報と約200台の 162,164,AS100,TS100,AS110の個体を分析したものによります。単に人からの話を鵜呑みにしたものではありません。
日本国内で広まっている話は(国内にある情報は全てWiki.を基にしたもの)全く信用できない為、国内の話は一切参考にしておりません。
あくまでも私個人が調べた結果であり、これを100%確証のある事とは保証しておりません。
この内容は独自調査によるもので他では一切語られていませんので何を信じるかは人それぞれ という事で、、
私自身は商売絡みでの戦略はありませんし、アメセル信仰も無いので辛口な事も平気で書いてますけど、、


オメガの入手について
あくまでも実際に吹いてみて気に入れば という事が大前提となりますが、なかなか現物が出てこないという事と、AS/TS100が殆どで162/164のオリジナルオメガは本当に出物が無いんですね、、
もしアメリカ製の最後のプロモデルという事や最後のBuescher魂といった事にロマンを感じて入手されたいのでしたら気長に162/164モデルが出てくるのを待つのがよろしいのではないでしょうか、、
特に質が良くお勧めなのは実際に現物で確認したものでは8202xx~823xxxの範囲のものです。



色々なモデルで同様の事がありますが、オメガでも値を吊り上げるために作られた話は完全に頭から外しておいた方がいいでしょう、、(82~83年の一年間だけ製造された 良すぎる楽器を作った為にH.Selmerの圧力で生産中止に追い込まれた アメセルの職人が集められて作られた アメセルの技術を投入されてた 等々、これ等は真っ赤な嘘と断言します)

繰り返しますが、その後の台湾のモデル、特に現行のものはとても性能が高いです。本当に162/164やAS100/TS100を選ぶ必要があるのか を冷静に、、
もし、アメセル(Mk6)が高過ぎるのでその代わりになるのなら という目的であれば残念ながらMk6はMk6、オメガはオメガ です。代わりにはなりません。


89年頃のTS100の新品価格 $3625.00
94年頃のAS100の新品価格 $3150.00


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Weltklang
(Pan American)
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(ROXY,Antiga Winds,DIXON)
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(Heinrich)


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Ohtake
cmelody.saxophone*gmail.com (*を@に)
当方のアトリエ(東京都世田谷区三宿・最寄り駅 井の頭線・池ノ上駅 田園都市線・池尻大橋駅/三軒茶屋駅 から徒歩15分程)。
又は、渋谷駅からバスで15~20分程。(これが一番歩きが少ないです。バス停からは徒歩1~2分)

直接取引きのある方にのみ当方の事を公開しております。そんなに手広くやろうとは思っておりませんのでこの様な入り口の狭い?形をとらせて頂いてます。(商売の為のサイトではない事と、主に口コミで新規のお客さんが増えておりますので)



当サイトは、サックス全般のカスタムと ”わび さび”or風化したサックス好きのサイトです。
楽器の改造(むしろ作り直し)・当アトリエ基準の通常のリペアではできない調整レベルへの追い込み等を主として行っており、それらの自分の為の日記・メモ的サイトとして作っております。
内容においてもメーカー・ショップ等とは一切関係なく独自に一応趣味として作っております。(仕事ですけど、サイトそのものに商売臭さがありありしているのは嫌いなので商売的サイトにしたくありません)

内容全てが確実なものでもありません。サイト記載の事を参考にして 等において何か発生しましても当方は一切責任を負いません。100%確実を望むのでしたら独自に調べてください。
意図的にサイトを含めて表に出していない肝心なノウハウ等もありますので、、





楽器製作&カスタマイズ
フォトグラファー
機械式コンプリケーション時計の製作・修理・整備を専門にton単位の重量物まで製作等行っております(金属でも石でも新素材でも)。

何でも屋みたいです、、

小学生の頃から彫金を趣味でやっていて、ジュエリー・シルバーアクセサリー等を作ったりもしていたので、その延長が今の自分のアトリエとなってます。元々は江戸~明治彫金や古代オリエント等の古美術品に子供の頃から接していた事もあり、自分でそういったものを作りたかったから独学でやっていました。


私は昔から、どの分野においてもメーカーがお膳立て・用意した範疇には満足できず、何でも自作や作り直し・改造をしてしまいます。サックスでも同様・・・
(メーカー物は所詮量産品ですしね)

当サイトでは過去に製作したものや現在製作している物等を少し掲載しております。
こちらは一般公開しているサイトで、当たり障りのあまり無い感じに浅めにしているつもりです。



この手の内容を掲載していると多いのが技術的な質問なのですが、そういった質問には一切お答えしておりません。べつに秘密にしようという事ではなく、サックス弄りには大して高度な技術・ノウハウが要るわけではありませんので、聞かなければわからない・出来ない様でしたら聞いてもできませんので、、、
当方から何処かに売り込み等を書き込みしたりメールをする事は一切ありませんので何かあれば なりすまし にすぎませんので無視してください。そういった事についてのお知らせは無用ですし、質問にもお答えしません。一切対処いたしません。私自身は全く興味ありませんので、、







カスタマイズ・リペアの仕事について。
当サイトは(半)趣味のもの としておりますが、細々と問い合わせが多すぎますので大まかなカスタムの目安を記載しておきます。あくまでも目安です。送料はいくらになるか等もふくめてあまり細かい金額の問い合わせはお断りします。そもそも実物を見なければ判りませんし、下手なリペアもどきな手の入った個体は更に分解して確認しなければ判りません。見た目一応動いていて正常にみえても実は重症なケースも多々あります。

私自身がベアブラス(アンラッカー)を好んでおります。メッキでもラッカーでも音色や目的によって何でも好いのですが、ピカピカのものを神経を擦り減らして腫れ物に触るように使うよりもむしろ早く風化して欲しいと思っているタイプです。楽器は本人が時間をかけて育てるものだと考えております。カスタムとは基本的に半製品の既製品を使用者に使いやすいように仕上げる事と、これから何年・何十年と時間をかけて育てるに耐えうるベースを作り上げる事だと考えております。カスタムによって楽器の性能が突然上がるものではありません(調整・状態が元々悪かった物は当方の調整により劇的に変化しますが)
信じたくはない事かもしれませんが、一流とされるメーカーですらその組み立ては不良個所が普通にあるもので、完全だと言える個体はまず無いというのが実状です。そこを直す為に一旦バラバラにして管そのものを組み立て直します。

普段は以前からお付き合いのある知人からの依頼を主としておりますが、紹介の他、度々ネットからの問い合わせ・依頼があります。その場合でも私のやり方で宜しいのでしたらお受けする事もあります。

当方は安さを売りにした仕事は一切しておりません。安く仕上げたいのが目的(リペアの他、ポンコツ・ジャンク物の楽器を格安で入手して安く修理できたら儲けモン 的な)でしたら当方では全くご希望に添えませんので他へ依頼してください。何が何でも仕事が欲しい という立場にありません。

見た目・表面の状態に非常に神経質な方の楽器の作り直しに関する依頼はお断りしてます。

あれこれともっともらしい言い訳をされてどこからも修理を断られてしまったけど想い入れ等のある自分にとって大切な物なので何とか生き返らせたい といった様な物でしたらご相談ください。当方は設備も技術も作ろうと思えば楽器そのものを作れるものを持っております。素材の金属自体を自在に配合して作ることもできます。

依頼者様がアマチュアだからプロだから、初心者だから 等々の理由でランク別けの様な事は一切しておりません。全ての対応、作業は同列に扱っております。
特別な扱いをして欲しい方は特別な扱いをしてくれる所へどうぞ・・・

虎の威を借る・・ はしませんので誰々の仕事をしている 等の話はしません。


問い合わせの返信には安易に当方の住所等は記載しておりませんのでご了承ください。その反面、どこの誰ともさっぱり判らない内容の問い合わせにはお答えしておりません。






マウスピースに関しては現在は基本的に知り合いや当カスタム経験のある方以外の依頼・問い合わせは受け付けておりません。
マウスピースのリフェースならデスクワーク的にできる内容ですので個人や工房は他に多数ありますのでどうぞそちらへ、、
ステンレス製マウスピース等でリフェースを断られたとか、オープニングを狭くする事を断られた等で他で出来ないことがあれば知り合いの方でしたら御相談ください。ステンレスだろうと鋼鉄だろうと加工可能です。自分のマウスピースはチタン製ですし・・・





私にとってカスタムは仕事というより趣味の様なものです。それをやっているのが楽しい、カスタムをして楽器が良くなる事が嬉しい というものなので、依頼以外にたまに素材としていい物を選んで入手しカスタムしております。それらをちょこちょこと販売しております。
値段は素材の入手価格+カスタム代となりますので無駄に高い物にならぬ様に一定のレベル以上の状態の中古を選んでます。音・性能には違いはないので多少の凹みや故障等がある物の方が安いので好んで選んでます。(風化気味の方が好きですし)
なので、ヴィンテージ等でもアンラッカーにしたときに元からある錆や傷等は無駄に磨き落とさずに残してます。明らかに粉をふいた様な錆等悪性のものは落とします。(どうせ風化する様にしている物なのでわざわざコストをプラスして磨く必要はないと考えます)
カスタムの内容は大体似たようなものですが、、(アンラッカー、管の完全接合、パッドが古ければ完全なOVH、アトリエ基準調整、サムフック・レストの改良や変更、アニール、音響均し 等)




私は特許・実用新案の申請は行いません。このサイトでもし これいいな というものがありましたら、ご自身の身近にそういったものを製作できる方がいらっしゃいましたらその方にどうぞご自由に依頼してくださって結構です。(勿論私自身も製作してますけど)
私は権利だ独占だとガッついて騒ぎ立てる気は毛頭ありません。
過去に世界中で多くの工房や個人が自分で工夫して様々に自作したりしているものです。なんでも自分が一番最初だの発明だのと自惚れる気はありません。事務的に特許申請したかしないか程度の事や権利よりも私は単純に楽器が、音楽が好きなだけです、、








このサイトは今までロボット避けをして主に仲間内向けにしておりましたが、サイト一新に伴い、ロボット避けを解除いたしました。2007/03

2010年6月 ブログを利用したサイトに試験的に移行。


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