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当アトリエ基準の特別調整

当アトリエ基準の特別調整は世間のリペアさんでは殆ど行えないレベルに調整(エアリークを無くす作業)を追い込む事と、サックスという楽器の未だ不十分な設計・限界の為に生じるサジ加減の手法、従来当たり前に行われてる誤魔化し手法を除外した調整です。
これにより、従来のサックスの世界で定説として認識されている様々な事柄が実は嘘だったという事が判ったものでもあります。

2010年より全面的にこの調整をスタンダードなものとしております。



この調整と一般的な調整の大きな違いとしては
 パワー・響きが格段に増す。太さ・芯が増す。
 音の立ち上がりが早く(反応が良い)立ち上がり時の濁りが無い。
 鳴り方が均一になってくる。
 ピアニシモ・フォルテシモの限界が上がる。ピアニシモはより小さな息から音色になり、フォルテシモの音の割れ・うなりの限界が高くなる。
 サブトーンが容易になる。
 サブトーンが容易になるという事は、下唇でのミュート具合で楽器がちゃんと鳴る状態の幅が広がる為、音色・表情の幅が広がる。
 リークのある楽器を騙し騙し鳴らすためにピンポイントで鳴らす という状態にならない為、合うマウスピース・リードの種類が広がる。



この調整には非常に時間・手間が掛かる為コストもかかるものです。しかし、どっかのネジの素材がどうだのサムフック・サムレストの素材がどうのメッキがどうのという殆ど実際の音色・鳴りには大して効果ない事に没頭したり、何個もマウスピースをとっかえひっかえと何年もあれこれと費やす事が無駄だったと痛感するものです。
まず一番肝心の楽器本体が本当に万全な状態と言えるものでなければ周りの些細なことをどうこうしてもプラセボ効果以外にはあまり意味はないでしょう、、

鳴りが悪い、極端に詰まる部分がある、音が出難い・裏返る、音の立ち上がりが鈍い反応が悪い、スラーなら出るがスタッカートでスパッと出ない、等々・・・ これらは従来楽器の個体差などと言われていましたがそれは殆ど嘘です。調整不良が原因です。

当アトリエ基準の調整からみると合格と言える楽器は市場には1%にも満たない程しか存在しません。0.1%にも達しないかもしれません。勿論これは新品は勿論の事、一流店リペア扱いの物も含めての話です。



別に当方は業界に喧嘩売る気は毛頭ありません。事実を客観的に書いただけです。
そして、必ずしもアトリエ基準にまで調整を追い込む必要があるのかといえばそういう事はないでしょう。今までこの様な状況でこの世界は疑われることもなく通用してきましたし疑問も持たれない方が大多数でしたので、現状で満足できるのであればそれでいいのだと思います。
なので、押し付ける気は毛頭ありません。このレベルの調整を通常のリペアさんでやろうにもとても一台にこんなに時間をかける事は不可能なのでソコソコ鳴る状態にソコソコの時間とコストでやってくれるリペアさんの存在はとても大切です。



実際、サックスという楽器の特にキーメカニズムに関しては未だに楽器の物理的動作現象を理解せずにメーカーは設計・製造している為アトリエ基準の調整はこれらメカニズムのある種の限界ギリギリの所でのさじ加減を行っており、この調整をされた楽器は従来のフィンガリングは通用しない場合があります。
フェザータッチといってキーの押さえが弱い方には扱えません。管内の圧力が増し、楽器の響き・振動も格段にアップしている為、これらを押さえきる圧力で押さえる必要があります。鳴りの悪い楽器なら鳴りも悪いなりに中途半端な押さえでも通用していたりしますがその様な楽器と根本的に鳴りが違いますので、、、

と言っても、そんなに力んでキーを押さえる様な事ではありません。
ピアニストはもっと力を必要とする鍵盤であの様なプレイが出来ています。それに比べたら特別調整した楽器などヤワヤワな物です。
少々の慣れの問題に過ぎません。
このフィンガリングが身に付けばアトリエ調整ではない一般的な調整の楽器を吹いたときにも多少は音が太くなったり反応が良くなったりします。

どうもサックスのキーを電子楽器のキーと混同しているのか、生の管楽器である事を考慮していないのか元々キーの押さえが弱すぎる方が非常に多過ぎる様です。ただ見た目の上でキーがパタリ閉じてればいいというものではなく、管内の波動圧力や管体の振動で生じる隙間・息漏れを封じ込める圧力が必要なのです、、



おかげさまで主に口コミで依頼が多くなりましたが、個々で大きく条件が異なるため料金設定が難しいものとなっておりますが、一応目安を記載しておきます、、

パッド全交換・全バランス調整
ソプラノ 4~5
アルト 5~6
Cメロディー 6~8
テナー 8~10
バリトン 10~14

これにトーンホールの整形等必要に応じて+αとなります。(1~)



既に一流店で調整されたばかりの物の調整追い込み
(国内でトップクラスと言われる様な所で調整されたものでも当アトリエ基準でチェックすると殆どがNGとなる事実がありますので)

ソプラノ 2~3
アルト 3~4
Cメロディー 4~5
テナー 4~6
バリトン 5~8
これは、調整箇所がどれだけあるかによって大きく変わります。大体今までの平均的なのがこの辺りです。調整箇所が運良く少なくすむ個体の場合には1万円程で済む可能性もありますが、その様な個体は1万本に1本あるかどうかという程度かと、、 勿論調整の追い込みによって元の調整度合いの個体差は無くなります。


並~どこで調整されたかよくわからない状態の物
上記一流店物にプラス1~3万円

勿論どの様な地雷が潜んでいるか判りませんので個々の状態により+αになります。
支払い方法や発送等については、大蔵省様?等の事情も配慮致しますのでご相談を・・・

ヴィンテージ楽器の場合にはキーカップの歪みがよくありプラスαとなる事が殆どです。
トーンホールの歪みもよくある事で、これは修正が必要となります。
コーン等のロールドトーンホールの場合には楽器の育ちに従ってトーンホールに歪みが生じますのでこれに合わせたパッド調整をしますのでプラスαとなります。ロールドトーンホールは削って修正する事はできませんし、力をかけて平面に戻そうとするのは折角育った楽器を台無しにする事となるのでこの様なナンセンスな矯正は行いません。


ネックジョイント部の調整も当然必要となります。ここにも従来のリペアでは誤魔化し的な事が横行しており、改善の余地ありな物が非常に多く出回っております。


尚、一旦当アトリエ基準の調整を行った場合、その後の調整のサイクルは長くなります。使い方にもよりますが大体半年~1年は調整が必要なくなります。しばらく使って馴染むまで時間がかかり、鳴る様になって数ヶ月で駄目になる という様な一般的な調整とは根本的に違います。
最初から鳴り、その状態が長期維持されます。
バランス調整が必要となった場合、御近所のリペアさんや普段使用されているリペアさんに出す場合はいくつか調整のポイントがありますのでその指示をリペアさんに行う必要があります。でないと鳴りが悪くなる可能性が高いです、、(たとえそうなったとしてもショップで選定品として売られてる楽器と同等以上には鳴ります)


この調整により楽器の鳴り・パワーがその個体の限界にまで引き上げられる為、カスタムにより管体の完全化等が初めて活きてくる様なものとなります。そうでない不完全な個体にこの調整を施すと楽器の劣化を招く可能性があり、逆に不完全な調整の楽器にカスタムを施してもあまり効果はありません。


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